君のトナリ







いつものように家を出る

お父さんもお母さんも仕事で外国に行っているから

お手伝いさんに見送られている


「蓮さんいってらっしゃい」


なんか…違う気がする

みんな僕の家を見て羨ましいとか言うけど

そういうんじゃないんだ…もっとこう…





「あ、蓮くーん!」
「香穂子ちゃん…」


まただ…僕の顔が赤くなる…

心臓がドキドキしてくる…



「蓮くんの小学校、遠いの?」

「……うん、まぁ…」


僕は私立の小学校に通ってるから近所なのに香穂子ちゃんとは同じ学校じゃない



「蓮くんの家っておっきいんだね〜お城みたいで素敵だね」


「………」


香穂子ちゃんは僕に気にせず、お話を続けてくれた

香穂子ちゃんの家のお父さんとお母さんも共働きだから寂しいってこと
香穂子ちゃんにはお兄さんとお姉さんがいること


「いいな…」


僕は何気なく言った

「何が?」
香穂子ちゃんが栗色の大きな瞳で僕を見つめてくる

僕はドキドキして目を逸らす


「…香穂子ちゃんには、兄弟がいていいな。僕は一人っ子だから」



香穂子ちゃんはしばらく考え込んでこう言った



「じゃあ、蓮くんは私の弟ね!この間みたいなことがあったら私が守ってあげる」

「……うん」

香穂子ちゃんが行こうって手を差し伸べてくれた

香穂子ちゃんの手をつなぐととっても温かくて…胸のあたりまでほんわかする


香穂子ちゃんの手をずっとつないでいたいと思った


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<あとがき>

きゃぁぁっ///甘くないっすか???(そう思うのは私だけ…??)
もう、胸きゅんvvもちろん一人で…。
さて、香穂ちゃんを勝手にピアノに変えてしまいました。まぁ後のお楽しみです。うふふ
れんれんの子ども時代こんな感じかなぁ?とか妄想です。
あんまりうまく描けませんでした。。すみません。。。
ちなみに背景はカタクリ。花言葉は初恋だそうです。



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