君のトナリ










〜香穂子side〜



「美沙ママ。蓮くんがいないんだけど」

「なんでも先に行くって言ってたわよ」

「え?なんで?」

「さぁ…?」

私はママとパパとご飯を食べる


蓮くんのバカっ!
何で今日は先に行っちゃったのよ!!
寝起き悪いくせに!
めちゃめちゃわけがわからない


昨日から変だよ…もう!







「何機嫌が悪い顔して歩いてんだよ」

声がする方を見ると土浦くんがいた

「おはよう。土浦くんいつもこの時間なの?」

「最近はな。部活があった時はもっと早かった。」


「そうなんだ〜チアは朝練ないからさ♪
 蓮くんと行く時はもっと遅いんだけど」

「そういや…あいつは?今日は一緒じゃないんだな」

「知らないよ。なんか怒って先に行っちゃったんだもん。」

「へぇ〜あいつ感情出さなそうなのに。」



改めて隣にいる土浦くんを見る
蓮くんより少し背が高くて、いつもと視界が違う


「あぶなっ」


前から来た自転車が当たりそうになって途端に土浦くんに抱きとめられる


広い胸に抱きしめられると途端に土浦くんの香りに包まれる
力強い腕…日に焼けた健康的な肌

蓮くんとは全然違う…ドキドキする



――やだ…なにこれ…

頬が赤くなってるのがわかる






「おまえ、ふにふにしてる。食べ過ぎなんじゃねーの?」

「なっ…そんなことないもん!」

「嘘だよ。そんくらいの方が良いかもな。」


そうやって悪戯っぽく笑う土浦くんに目を奪われてしまった


「行こうぜ。前ぐらいしっかり見て歩けよ?」

ポンと頭を撫でられて更にドキドキする…
やだ…私どうしちゃったんだろう…








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<あとがき>
あ〜あ、放っておくから。←自分で書いといて??
さあ、つっちーにドキドキしてしまった香穂ちゃん、れんれん、どうするの??





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