〜香穂子side〜
「ただいま。」
部屋の中は真っ暗で…夜だというのにカーテンも閉めてない。
「梁いないの?」
ベッドの傍に梁が俯いて座っている
「いるなら電気ぐらい点けてよ…驚くじゃない」
「…悪い。忘れてた。」
「どうかした?」
なんか梁の様子が変な気がする
そしていきなり押し倒された
「ちょっ…梁待って…ご飯もまだだし…お風呂も…」
「いい。そのままでいい。」
乱暴に服が脱がされ、下着が剥ぎ取られる
「梁っ!待ってってば!」
「いいだろ!お前は俺の女なんだから!」
そうなんだけど…そうかもしれないけど…
いつも情熱的で私への思いが伝わってくる梁の抱き方
今日はいつも以上に情熱的で乱暴だ…
「やめてってば…少し後でも良いでしょ!」
「すぐその気になる」
「やめて!」
―女性の体はデリケートだから…俺も無理をさせたくない
―身体を重ねられない分、音を重ねよう。君と俺の音が一つになる
私を労わる月森くん
優しく抱きしめてくれる月森くん
心を求めてくる月森くん
私の幸せを考えてくれる月森くん
「やめて!月森くんならこんなことしない!」
はっとして自分の口を押さえる
梁の身体が一瞬震える
行為は一層激しさを増し、結局明け方まで私は梁の腕の中にいた
梁の腕の中から抜け出して自分と梁の抜け殻を片付ける
なんで…あんなこと口走ってしまったのだろう
月森くん
あなたはどこまで私を惹きつけてやまないんだろう
梁に乱暴にされた体の痛みより
私は心が痛かった
梁のことを考えると更に胸が締め付けられる思いでいっぱいだった
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<あとがき>
土浦ファンの方に……本当に本当にすいません…
小悪魔好きな魚月が書くと、どうしてもこう…こうなってしまうのですよ…
びくびくしてます。とっても;;;;