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マイ・フェア・レディ
香穂子のあの瞳…忘れられない…
俺に向けられた初めての表情
あんな怯えた瞳で見られるなんて
そんな時に聞こえた声だった
「日野さんって軽いんじゃないの?」
普段はウザく思う取り巻きの声も
日野…香穂子のことかと思うと無視できない
「日野さんがどうかしたのかな?」
俺は作った笑顔でそう聞いた
「あっ…柚木さま…いえ…っその…」
俺に話しかけられれば何でもペラペラ話すくせに
ウザく思いながらも俺は演技を続ける
「僕には話せないこと…?」
少し悲しそうな表情でそう聞くと、彼女たちは顔を赤くして吐露した
「実は…さっき講堂で日野さんと月森くんが抱き合ってたんです」
―――香穂子と月森が…
「そうなの?何かの見間違いじゃないかな?」
「そんなことないです。日野さんも月森くんも有名だし見間違えるなんてこと…
それに日野さんから抱きついてたし…」
―――香穂子から?
「香穂子はドジな所があるから、もしかすると転んだりしたのかもね
騒ぎになるようなことをして申し訳ないな…代わりに僕が謝るよ
彼女は僕の大事な恋人だから」
「そんなっ。騒ぎになんてしませんから」
当たり前だ。そのために謝罪の言葉を述べてやったんだからな
それにしても香穂子が浮気…?月森に…?
サラブレットが好きなのか
また闇に巻き込まれそうになる
家にいる時は言い知れぬ未来に
出てからもお前を想うあまりの未来に
闇はどこまでも俺を離さない
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<あとがき>
今回も柚木さまを追い詰めてる魚月…;でもホント柚木好きです!
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