「先輩っ…ぁっ…///」
「お前、なかなか色っぽい声が出せるようになったね?
俺に染められた?」
ここは俺の自室 休日でもこうして呼びつければ香穂子は尻尾を振ってやってくる
「おまえにさ…頼みがあるんだけど。
俺の頼み聞いてくれるよね?」
頭を撫でてやれば、俺に媚びるような瞳を向ける
「はい…どんなことですか?」
二つ返事か…かわいいね
まぁ香穂子が肯定することなんてわかっていたけど
俺は耳元で香穂子に囁く
「……?なにか意味があるんですか?」
「あぁ。やってくれるよね?」
―――――――――――――――――――――――――
「火原、久々に一緒に練習しない?」
「え?うん!でも、柚木が誘うなんて珍しいね!」
「たまには一緒に練習したくなってね…迷惑だったかな…?」
「そんなことないよ!俺すっごく嬉しい!」
無邪気な笑顔で火原は俺に笑いかける
こんな笑顔を向けられると…ひどく…自分が惨めになるんだよ
「確かここ…だったかな?」
俺は火原と、予約した練習室へ向かう
「あれ?誰かいるみたいだよ!」
――そりゃ、いるだろうな
「土浦くん…私、不安なの…コンクールって初めてだし…」
「弱気になんなよ。俺で良ければ話ぐらいきいてやるからさ?」
「そんなこと言わないで…土浦くんじゃなきゃダメ…土浦くんにしか頼れないの…」
香穂子が土浦に抱きつく
面白いくらいに土浦は赤くなっていて
面白いくらい火原が青くなっていく
本当に面白いくらいに
素晴らしいじゃないか…俺の玩具は…
今日もあいつにご褒美をやる
俺の欲望というご褒美をな
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<あとがき>
ごめんなさい!!石を投げないでください!(汗)
いやぁ…ほら…魚月が書くVSって言ったら…やっぱりこう…ね?
ブラックになってしまうというか…(←必死に言い訳)
みなさんの反応が一番気になってまーーーす(><)