〜梓馬side〜
「社長、小包です」
俺はその差出人に驚いた
所在が掴めない香穂子からだったからだ
中に入っている手紙を読む
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柚木先輩
お久しぶりです。
私はやっぱり蓮くんを裏切りきれません。
強引な先輩に惹かれていたのも事実です。
でも、私の裏切りを知っても傍にいて欲しいと
言ってくれた蓮くんの気持ちに応えたいんです。
蓮くんが望んでくれる限り彼の傍にいたいと思います。
先輩もお体に気をつけて。
月森香穂子
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小包の中には俺が贈ったワンピースが入っていた
義理立てか…つくづく不愉快だ…
俺はお前が高価だと言った服は買えても
着ているお前自身は手に入らない
俺はお前が欲しかった…
外は雨…お前に再会した時と同じだ…
紫陽花の花が雨垂れに打たれている
お前も…移り変わる紫陽花のように…俺色へと染め上げたかった
だけど香穂子…忘れたわけじゃないだろう?
俺はお前と始まったなんて言ってないんだよ
これも俺の愛し方だよ
最上級のな
〜FIN〜
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<あとがき>
いかがでしたでしょう??
柚木先輩は欲しいものを欲しいと言えないが故にこんな愛し方です。
そして蓮くんが出した切り札は柚木先輩が契約だと笑った結婚でした。
蓮くんに出来て柚木先輩に出来ないこと、それは自分の意思を自由に伝えられるという
所だと魚月は思っています。
なので柚木先輩の策にはストレート勝負です。
裏切りを知っても自分を愛してくれた誠実な蓮くんに香穂ちゃんは絶対の服従をします。
結婚という契約を交わすのです。
しかし策士・柚木梓馬はこれで終わらせません。まぁ…始まっていませんから。
とゆー感じですっごいドロドロになってしまって申し訳ないですぅ(><)
あわわわ…後味が悪い仕上がりになっていそうで不安
最後に、キリ番を踏んでくださったKAIBAさま
いつもありがとうございます。感想カキコして頂いたりしてることが
魚月の励みです♪
リクに応えきれていますか不安ですが、こんな感じで勘弁してくださぁい。
今後ともよろしくお願いします☆