タリムの法











<あとがき>

題名である「タリムの法」とはハンムラビ法典の“目には目を”のこと
よく、悪い意味で捉えられがちですが、同じ痛みを課すだけで
それ以上のことはしてはいけないという平等さの意味も含まれていたそうです。

今回は蓮くんがキッカケで音楽という好きなものを諦めた加地くんと
加地くんがキッカケで彼女を諦めるという蓮くん、痛み分けという意味を込め
この題名を選んでみました。
誤解のないように言いますが、決してどちらが悪いとかでつけた訳ではありませんので
あしからず。


加地くんは弱い人間です。サービス精神が旺盛なのも弱さの裏返しです。
重い部分はその人の重荷になる…嫌われたくないから出さない…好かれるために
楽しませるためにそう振舞う…
そんな感じが否めません。
だけど魚月はそんな彼の弱さをとても愛しいものだと思います。
弱さを隠そうとする彼をごまかそうとする彼を…どこまでも支えたいと思います。
それは魚月自身にも加地くんと同じ部分があるからです。
はっきり言えば彼とは傷の舐めあいが出来ると思っています。
一部の方から見ればそれは甘えでしかなく、イライラするものでしかないかもしれません…
でも、弱さを認められる人間はとても強いと思います。
弱さを認めたくなくてごまかすよりも、自分の弱さを自覚して悩む彼を…
人間味がある彼をどこまでも抱きしめたいです。傍にいたいです。
そして、そんな彼にならどこまで素直になれると思います。
弱さを受け止めてくれる安心感を兼ね備えた彼が魚月は大好きです。



そして蓮くんファンの方申し訳ありませんでした(><)
悲恋にしてしまいましたが、蓮くんはだからと言って
カルテットを辞めるとかそんな半端な男でないトコ
加地くんの弱さを戒める所など理想を追い求める蓮くんの良さを出したつもりです。
そして、結構魚月はこの蓮くん、かっこよくをモットーに書きました。
それは魚月が蓮くんファンでもあるし、そして中立的な立場を厳守させて頂いたからです。


どこまでも支えたいと思わせる加地くんと理想を追い求める蓮くん、
略奪系ではありますが、加地葵は無理やり奪うタイプではないだろうと
分析しました。
徐々に女の子の方から放っておけなくさせるタイプと認識したため
何だか中途半端な略奪系の話の仕上がりになってしまい申し訳ないです。


そしてこの話を書くにあたって協力してくださった蓮くんファンの方。
話の過程で、感想や励ましを頂いた蓮くんファンのみなさま
メールで励ましてくださった加地くんファンのみなさま
そして最後までご覧になってくださった貴女に感謝します。

ありがとうございましたvv