「ね〜え、蓮くん何か飲みたいものある?」
きょ…今日は香穂子の家に招かれている
事の発端は香穂子の「今度の英語の小テストが不安なの」という一言だった
英語なら俺が見てやれる…いや、たとえ英語でなくても香穂子のためなら力になってやりたい
「俺は何でも構わない…気を遣わないでくれ」
「じゃあ、一緒のアイスティーで良いかな?」
軽く小首を傾げて視線を上に向けて考え込む仕草がとてつもなく愛らしい
香穂子はそういうと下に降りて行った
彼女がいなくなった間、
落ち着かない俺は悪いとは思いながらも部屋を見回してしまう
女の子の部屋らしく愛らしい物がいっぱいだ
そして、何より普段傍で感じる香穂子の香りでいっぱいだった
ふと、少し開けられている引き出しを見ると
「………っ!」
様々なレースに彩られた下着が見える
白くて清純そうなものから赤くてだっ…大胆なものまで
か…香穂子はいつもこういうのを身につけているのだろうか…
冷房がきいているにも関わらず俺は熱くなってきた
「蓮くんお待たせ〜あれ?どうしたの?もしかして暑い?」
「い…いや……。いや、“熱い”のかもしれない。」
香穂子が空調の温度を下げようとリモコンに手を取る
「あっれ〜?おかしいな…壊れたのかな」
本体との通信がしにくくなっているらしく
香穂子が傍にあったイスに乗ってリモコンを本体に近づけ出した
「香穂子…無理なら俺は構わないが……あっ」
ふと上を見上げると香穂子のスカートの中が丸見えだった
瞬時に罪悪感を感じてそこから目を逸らす
『きょ…今日はピンクなのか…』
俺の心臓が更なる速さで脈打つ
「あ、通じたみたい♪これぐらいの温度で平気?」
「あ…あぁ…」
香穂子がじっと俺の顔を見つめてきた
やはりさっきのことがバレてしまったのだろうか…
彼女に軽蔑されたくない…俺は冷や汗をかいてしまう
「熱でもあるの?さっきからずっと顔が赤いもん」
「いや…そういうわけでは……」
「大丈夫…?心配だよ…」
香穂子の手が俺の額に当たる
「やっぱり少し熱いかも……」
彼女に真っ直ぐに見つめられて俺は思わず視線を外した
「蓮くん……私のこと…好き?」
「なっ…………好きだ」
もう一度見つめた香穂子の視線が艶っぽくて
そのまま床に押し倒した
「蓮くん……?」
「香穂子…っ俺はもう……」
彼女のぽってりとした唇に吸い寄せられる
「だ・め」
その行為は彼女の手によって止められた
「蓮くん風邪ひいてるのかもしれないし…
お薬とか飲まないと…ね?」
「風邪薬あったかな〜?」と再び下に降りて行った
俺と香穂子の仲が進展するのはまだまだ先になりそうだ……ili _| ̄|○ il||l
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<あとがき>
蓮くんはムッツリなのでは…と妄想を巡らせる魚月…
それはともかく話の質があまり良くなくて申し訳ないです;
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