香穂子…愛してる
君が向ける笑顔は本当に太陽のようだ…
わかっている君も俺を好きでいてくれること
だけど…それは永遠の気持ちなのか…?
隣ですやすやと眠る彼女にそんな疑問を投げかける
俺達の恋はヴァイオリン・ロマンスとして取り上げられ
周囲からも羨まれているらしい
そんなことはどうだって良いんだ…
香穂子…君は音楽だけの世界にいた俺に新しい世界を教えた
君に恋焦がれ
一日も…一分たりとも…君を想わない日はないくらいだ
愛してる…君を…何よりも
俺は不安なんだ…君があまりにも魅力的だから
君の瞳には俺しか映らなくなってしまえば良いのに
そうだ…俺しか映らなくなってしまえば良いんだ…
永遠に……
俺は香穂子の細い首に手を掛けて
ゆっくりと力を入れていく
段々…段々…力を入れて
彼女が目を覚ます
「…っ!蓮くん…苦しい…」
今…愛しい彼女の瞳には俺しか映っていない…
彼女の瞳が閉じていく…
永遠の俺の恋心を映しながら
閉じられた瞳
俺は、そのまぶたにそっと口付けを落とす
抱きしめた彼女が冷たくなっていく
だけど俺の心にあった不安や恐れが徐々にひいていくのがわかる
俺はヴァイオリンを手に取ると君への曲を捧げる
そう…君が俺のために弾いてくれた“愛の挨拶”を
永遠に君は俺のものだ…
奏でられるのは君への俺の魂の旋律
君という花はもうこれで俺しか見えない
永遠の恋を映して…
君は…
君は永遠に
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<あとがき>
暗くてすいません(汗)だけど狂っちゃうくらい香穂子ちゃんのことが好きに
なっちゃったんですよ…だけどこれはいけません!!(←書いといて?)
ちゃんと甘い話も書くので今回はご勘弁を!!
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